2016年3月1日火曜日

考える日の断片

作品集「考える日」は、執着に反発せず、海に、宙に浮いたまま創作した作品だ。同じような進行がなんども出てくるし、全曲ハ長調とその関係和音によって書かれている(CとAm)。詩は、字数を無視して、出てきた言葉をほとんどそのまま使用した。八割が詩から書いた楽曲である。
結局、自分にとって自分が安心する進行、旋律、響きは限られている。それを自覚し、信じることで、初めて自分の音楽を実感するのではないだろうか。

描く

結果的に絵を描いていることになる。
観念の具体化として絵が残る。テーマから引き剥がされるが、最後には同じところに導かれる。
共感した瞬間の記憶が、絵を描かせる、しかしどこかで描いている。
僕は訓練のように同じ絵を描き続けてきた。向こうから訪ねてきてドアを叩く。それから。

2016年2月28日日曜日

或る始まり

京都で開催されたフンデルトヴァッサーの展覧会に行ったのは、もう十年前になるか、出口付近の薄暗いスペースで彼のドキュメンタリー映像が流されていた。僕は腕を組み、立ったままその映像をぼんやりと眺めていた。シーンは彼の食事に。彼は制作中の絵の上にスープかなにかの皿をどんと置き、スプーンで啜り始めた。この瞬間、僕の音楽と日常が初めて、ほんの少しだけ交わったのだった。しかし、それをはっきり意識するのは、数年を経てからだった。

2016年2月25日木曜日

考えるジャケット

ジャケットの絵が決まったとき、箔押しにしたいと先ず思った。銀色の箔押しを。いろいろ調べて行くうちに、予算、質感等の問題が立ちはだかった。方向転換しようとしたところで、たまたま足立区にある(現在は荒川区)活版印刷工房「まんまる○」さんの情報を目にした。なんとなく上手く行く気がして、直ぐにメールをしたら、早速返事があった。CDのジャケット制作は初めてですが興味はありますとのこと。日取りを決めて工房に足を運んだ。
打ち合わせでは、色々な種類の紙を紹介してもらい、直感で気に行った、獣のような黒の紙を選んだ。インクは銀。
厚紙に押された銀の絵と文字。目に入れば、すっと撫でてみる。

2015年12月31日木曜日

また来年

今年が終わる。今まで年をまたぐ事にそれほど関心はなかったが、今年は来年をすごく意識している。今年やってきた事を来年は更に大きく広げたい。どんなに厳しい状況でも楽しむことを忘れずに、そして楽しませることを忘れずに生きよう。
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