ブッキングのライブに「うたになって」と名を付ける。名を付けることで輪郭が少しはっきりする。錯覚かもしれないが、それでもいい。
橋本悠さんは、ライブの数日前に友人を介して知り合った。物事に真剣な印象。目線が時間と共に変わっていくのが分かる。もっと話すことがある。
三村京子さんは、10年くらい前に数回共演し、それ以来、心に引っ掛かり続けている。大体そういう時は演奏に嫉妬、もしくは感動した時だ。
当日の共演の前に、レコーディングに招かれた。詳しいことはよく分からないが、単純に演奏したいという気持ちで返事をした。音楽に乗るというよりは、気持ちに乗リたいと思い、挑んだ。よく覚えていない。
演奏は時間と共に流れ、終わる。僕はライブが好きで、大変だけど好きなので、すり減らしつつも向かう。良かったんだ、と思わされる一日だった。