2016年3月1日火曜日

考える日の断片

作品集「考える日」は、執着に反発せず、海に、宙に浮いたまま創作した作品だ。同じような進行がなんども出てくるし、全曲ハ長調とその関係和音によって書かれている(CとAm)。詩は、字数を無視して、出てきた言葉をほとんどそのまま使用した。八割が詩から書いた楽曲である。
結局、自分にとって自分が安心する進行、旋律、響きは限られている。それを自覚し、信じることで、初めて自分の音楽を実感するのではないだろうか。

描く

結果的に絵を描いていることになる。
観念の具体化として絵が残る。テーマから引き剥がされるが、最後には同じところに導かれる。
共感した瞬間の記憶が、絵を描かせる、しかしどこかで描いている。
僕は訓練のように同じ絵を描き続けてきた。向こうから訪ねてきてドアを叩く。それから。
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