2013年6月21日金曜日

高円寺北中音楽祭のこと2

日々作品を書き進めている。その瞬間の感情で気儘に書いて行くのは楽しい。オーケストラ作品だが、オーケストラたるものはという前提は無視している。それが正しいかが疑問だからだ。しかし先人の仕事は一途で感動的だ。それは無視できない。

2013年6月4日火曜日

ギター

ケースを閉め忘れ持ち上げるとクラシックギターはフローリングに落下、悲しい音をたてた。拾い上げると見事に表面の左下の部分が割れている。直ぐに工房に電話をかけた。これがひと月と少し前の事。
持って行ってから丁度ひと月経ったころ電話がかかってきた。とりあえず楽器の機能は元通りにした、しかし見た目を完全に治すには時間と金がかかる、音だけを重視するなら今のままでいいだろう、とのこと。今日は休みなので直ぐに取りに行きますと言って電話を切った。
帰ってきたギターは傷跡が生々しい。僕は一生このギターを弾き続けるような気がする。初めて自分のものになったような気分だ。

2013年6月3日月曜日

ゴミ置き場の絵

夜、家路を歩いていると近所のゴミ置き場に大量の絵が捨ててあった。5号くらいの小さいものから50号くらいの大型のものがビニール紐で5枚ずつくらいにまとめて縛ってあり、絵の面を下にして置かれている。どんな絵か見てみたくなり、ひと固まりを拾い上げひっくり返すとモノトーンで対象を単純化した無機質な静物画であった。近所の人が趣味で描いていてなんらかの理由で処分したのだろう。絵が捨てられているのを見るのはなんだか悲しい。次の日、そのゴミ置き場を通ると絵が少し減っていた。だれかが持って帰ったのだろう。絵の束を一つ拾い上げてひっくり返すと昨晩見たものと同じような作風だった。作者はこの作風に執着していたのだろうか。そしてまた次の日、絵はさらに減って残り数枚になっていた。近所の家々の壁にこの作者の絵が飾られていることを願う。
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