2019年4月18日木曜日

旋律が先に出来てしまった場合、詞が先に書けた時とは違った苦労がある。
最近の詞の創作は、大抵は体験したことを基にしているので、旋律による縛りがあると言葉が極端に限定される。加えて旋律の音数とイントネーションに引きずられるので、無意識に音数に偏った言葉選びになって行く。言葉が綺麗に乗ったところで物語が薄いと、その楽曲の底は目を凝らせば認識できる程度の深さにしかならない。しかし、旋律が先に現れた以上、言葉とじっくり向き合って、強引なこじつけによる自己解決を避けねばならない。
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