2018年9月21日金曜日

タンゴ

タンゴと聞くと、なんとなくその音楽のイメージが浮かぶ人もいるだろう。その演奏されたタンゴと元の楽譜とのギャップは、ここから地球の裏側くらいの距離があると言っても過言ではない。タンゴの楽譜は、時代にもよるが、べったりとした地味な2/4拍子の楽譜が多く、それをそのまま演奏しただけでは情熱さのかけらもない単なる素朴な民謡のようなのだ。なので、あの雰囲気は演奏者によって作られる。楽団を統率するリーダの色は濃く、そのキャラクターを聞き分けることがタンゴを楽しむことに繋がる。どんなタイプの音楽でもそれは言えるのだが。
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