2014年3月22日土曜日

ごあいさつ

高円寺北口、改札を出て左に歩き、斜めに突き抜けるセントラルロードを進み、今は暗渠となっている橋を渡ると、起伏のある路が印象的な北中通り商店街である。この一帯は、昔は馬橋の名で栄えた地区で、今もその名を街の所々で見かける。「馬」「橋」、由来はさておき、全く関係ないようなこの二つの文字の響きが音楽を導き出した。
同じ旧馬橋地区にある杉並学院の吹奏楽部のみなさんが路上で、彼らのレパートリーは勿論、最後には音楽祭を念頭に作曲された「橋」を、商店街の路上を大きく使い演奏します。「橋」は、歩く速さの五拍子、歩調を変えれば音楽は変わる。気分を、視点を変え、時には止まって、自由に、自分なりの音楽を感じてください。
通り過ぎず、引っ掛かり、ぶら下がり続けるのが北中音楽祭です。

憲法記念日、5月3日。詳細は後ほど。

2014年3月21日金曜日

マネ

こっちを見て今にも何か語りかけてきそうだ。小声で、秘密を打ち明ける様に、僕だけに。大きな輪ではない。マネの絵はちゃんと音がする。

2014年3月12日水曜日

丸三年

今日は、正確には東日本大震災があった次の日です。あの揺れの一つ目の後に携帯電話が鳴った。京都の友人だった。その直後、掛け直しても繋がらない。それが当たり前の一日だった。あの一日を振り返る上で忘れられない事の一つだ。きっと理屈を超えた本能的な電話だったと思う(地震から一分以内だったはず)。あの日に電話が繋がったことが奇跡だ。しかし出られなかった(何故?思い出せない。混乱はしていなかった筈だ、混乱の中にいたが)。そんな彼は今カルフォルニアにいる。

勝手祝い

幸田文のエッセイを呼んでいると「祝い好き」という話が現れた。電車の中は込んでいる。冠婚葬祭、行事とは関係なしに個人的な物事(文章は季節によるものに特化していた)と関連付けて勝手に酒を飲む、というのが全貌である。先日、帰路、近所を歩いていると家々で梅を所有している。枝垂れた梅、枝の太い無骨な梅、その他の種類の梅を眺めていると、自然と目出度い気分になった。その日の酒は憶えていない。話は数文字戻って、電車に乗る前に古い友人から子供が出来たとの連絡が。勝手祝いには持って来いの吉報だ。

2014年3月6日木曜日

編曲を通じて

岡野貞一の作品を編曲している。なんでもない編曲、最後に「アーメン」と着地したくなるのはクリスチャン故の自然か(作曲家のことです)。スペイン旅行最後の地、ウエスカ、否、フランスに入って初めの街、坂の頂上から、銀行の看板が視界に入りつつ見た砂漠のような風景(色調のみ)。編曲を回想して見た記憶の断片、記憶力には自信がない。
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