2011年10月23日日曜日

E

La guitarreriaは僕がスペイン滞在中に弾くために買った中古の安物ギターの名前で、当初の予定では、荷物になるので帰る時に現地で売り払らおうと考えていたが、しばらく旅を共にしたことで愛着が湧き、結局連れて帰って来た。どんなギターかというと、穴から中を覗く(これは穴があいたギターの醍醐味である)と木材の接着面から糊がはみ出していて、製作時に目印として鉛筆で書いた印が残っていて、ラベルを一度はがしてまた貼り付けた痕跡が残っている。お土産のにおいがする(二つの意味で。実際お土産なのでは)。外側は、パッと見は問題はないが何となく雑さが感じ取れ、落ち着きがない。でもちゃんと単板で、音はでかい。帰国後、調子が悪くなって修理に持っていくと、「こんな重いギターは見たことがない」と店の人が驚いていた。確かにちょっと重い。値段は当時日本円で三万五千円くらいだったと思う。でもいいのだ。開き直っているのではない。持っていても愛着が湧くものとそうでないものがある。このギターは前者で、なにがそんなにいいかというと、気を使わないから。

2011年10月15日土曜日

赤黒

今朝、本棚にある新明解国語辞典を見て愕然とした。赤と黒以外に白と黄色も使われていたのだ。迂闊だった。意味不明な人は前回の文を見てください。一度発信した文をいじくるというのは姑息に感じられたのでここで白状して許してもらうことにした。
さて、赤と黒というとスタンダールですが、読んでいないので分かりません。

トラウマ

トラウマと聞くと虎と馬を連想するように赤と黒のペアを見るとディスク・ユニオンを連想する君、お祓いした方がいいぞ(ちなみに新明解国語辞典はユニオンである)。

2011年10月14日金曜日

映画館

初めて行った映画館は池袋のどこかだったと思う。家族で東武東上線に乗って観に行ったのだ。僕は小学校低学年だった。「風の谷のナウシカ」と「白い町ヒロシマ」の、題名がカタカナつながりの二本立てだった(はず)。無謀と思われる小学生映画二本勝負は、意外にも退屈した記憶がない。内容もよく覚えている。今でも映画館に行くと少し不安な気持ちになる。

2011年10月6日木曜日

日本酒

日本酒が旨い。どこがどう旨いかはいまいちはっきりしない。実際飲んだ後の酔いは鬱陶しい。音楽なんかも良さはそれぞれのようだが本質は一通りだと思う。

映画大好き大嫌い

映画をここのところ週に三本観たが大体下らない。2時間で云々の次元でもない。模範的なのだ。その中でもtalk to her、黒い雨は美しかった。周りが見えていない。

Ligeti

リゲティは作曲家で、二年前くらい前から聴き続けているが、何がいいのか分からないが聴き続けられているのは聴き良いからだろう。

らも

中島らもが好きだ。気に食わない部分に共感できるのは実際に好きな証拠だろう。最高に面白いが、一方で非常に冷める。
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