2014年6月29日日曜日

京都のこと

京都は御池寺町を少し上がったぐらいのところにある某レコード店は、ある店員のおじさんのときは必ずソニー・ロリンズが流れていた。オリジナルアルバムではなく、「サキソフォン・コロッサス」を中心としたベスト盤かなにかだ。二階に上がり、店の入り口付近に辿り着き、ロリンズのまとわりつくようなテナーが聞こえてくると、「ああ、あのおっさんか」と変な安心感を得たのを覚えている。先ず入り口の「ご自由にお持ち帰りください」コーナーを注意深くチェックした後、奥の歌謡曲コーナーの向かいのワールド・ブルースコーナーへ一直線に進み、間違った値段の付いた掘り出しものを掘るのが日課であった。
久々に我が家で京都の某レコード屋の雰囲気を味わっている。
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